修道女と駆け落ちしたルネサンス画家。
ルネサンスの始まりと言えば、ジョットディボンドーネが有名ですよね。⬇︎
現代っ子が観ると、この絵でも少し不自然に見えるのですが、それまでの中世のキリスト教絵画に比べると、格段と人物が自然で遠近感もあります。
でも私が今日ご紹介したいのは、フィリッポリッピという、ジョットより少し後の15世紀のイタリアでメディチ家のご贔屓の画家。
まずはフィリッポリッピの、聖母子と二天使。
いやぁー、マリア様めっっちゃ綺麗。綺麗すぎでしょ。そしてタイトル通りこの絵を描いたフィリッポリッピ、
なんと修道女と駆け落ちしてるのです。
これ、当時で言ったら、メディチ家お抱え画家をクビになるだけでなく、普通に死刑に値することだったみたいです。
でも、メディチ家のコジモデメディチさんの計らいで、死刑も免れて、しかも修道女さんともども還俗(僧尼になった人が、様々な縛りを逃れて普通の俗人に戻ること)を許され、めでたくこの元修道女さんと結婚し、子どもに恵まれて幸せな人生を送ったんだとか。
この聖母子とニ天使を観てると、さぞかしや奥さん綺麗で赤ちゃんが可愛かったんだろうなと思います。
あ、赤子のキリスト、目つきは怖いかもし!ないけど、当時からすると相当に赤ちゃんらしく可愛く描かれているんですよ!
キリスト教の厳格さが少し緩んできたのかな?と思わせるエピソードでした。
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